琉球料理でラブストーリー、シンガポール映画撮影開始

撮影開始で記者会見

シンガポール出身の監督が5日から、伝統的な琉球料理をテーマにしたラブストーリー「Jimami Tofu」を沖縄県内で撮影している。主演兼監督を務めるシンガポール出身のジェイソン・チャンさんらが14日、県庁で記者会見を行っている。

映画は、沖縄観光コンベンションビューローと県によるフィルムツーリズム推進事業の一環であり、シンガポールの映画制作会社が助成対象となるのは今回が初めてである。

シンガポール映画撮影

琉球料理がテーマ

この映画は、前述のチャンさんと、シンガポール出身プロデューサーのクリスチャン・リーさんが、那覇市の沖縄宮廷料理店で食事したことが、制作のきっかけとなった。

この食事を通じて「国を征服せず交易で力強くなった歴史が一品一品に詰まっている」と感じ、作品のインスピレーションを得たという。

ジーマーミ豆腐とは

映画タイトルの「Jimami Tofu」は、落花生を使った沖縄県の郷土料理「ジーマーミ豆腐」のこと。ジーマーミ(漢字では「地豆」)は琉球語で落花生を意味する。

名前に「豆腐」と入っているが、大豆の加工品ではなく、落花生の絞り汁に芋くずを加えてつくる。胡麻豆腐の胡麻をピーナッツに、葛粉を芋くずに置き換えたような食品で、胡麻豆腐同様にもちもちとした食感が特徴である。

映画の内容

沖縄の頑固な料理人のもとで、シンガポール人シェフが修行を始める。シェフのかつての恋人は料理人の娘だが、彼女は東京で料理評論家として活躍している。料理人を紹介したのは娘の友人で、一緒にいるうちにシェフに思いを寄せていく、というのが映画のあらすじである。

劇中では、父と娘、娘と彼氏の間で感情のもつれが生まれていくが、このもつれを料理がどのように癒やしていくのかが見どころである。

監督で主演のチャンさんは「琉球料理を食べたら懐かしさやほっとした感じがした。この映画をきっかけに琉球料理が世界に広まってほしい」と意欲を示した。

料理人を演じる津嘉山さんは「外国の視点で琉球の歴史や交易を見詰め、沖縄の心を問いていく映画だと思う」と話した。娘の友人役で、女優初デビューの仲宗根さんは「東京で食べる琉球料理は、おいしいけどなんか違うやっさー。改めて琉球料理を振り返っている」と笑顔で語った。

撮影と上映予定

県内では、那覇市首里金城町や今帰仁村を中心に、読谷村の座喜味城跡、本部町備瀬などを巡りながら約1カ月間撮影される。作品は90分となる予定で、8割が英語で収録されている。

来年2月には、シンガポールやマレーシアで配給が始まる。3月以降に、那覇―香港、台湾を含む航空93路線で機内上映される予定である。沖縄県内での上映は、現時点で調整中とされている。

外部リンク

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