記事更新日：2023/12/26

１.はじめに

函館の人気観光スポットといえば函館山からの夜景や、ホテルや居酒屋が多い金森赤レンガ倉庫周辺が人気ですが、元町・ベイエリアは異国文化が早い段階で浸透していたので異国情緒あふれる歴史的建造物が沢山あります。
多数の教会や西洋文化と日本文化が混じり合った街並みが石畳の坂道に沿って建ち並ぶ坂の街!
そんな魅力ある函館元町へ来たら是非見てほしい、おすすめの観光スポットをご紹介します。

２.元町公園

昭和25年まで北海道・道南の行政の中心だった場所で港を見おろせる高台にあります。また室町時代の地方豪族・河野政通（こうのまさみち）が、「函館」の由来といわれる「箱型」の「館」を築いた場所でもあります。
公園奥にある旧北海道庁函館支庁庁舎は1階が観光案内所、2階が函館市写真歴史館として利用されておりましたが、令和2年3月31日をもって残念ながら閉館しており、今は外観だけの見学となっています。

旧北海道函館支庁庁舎を出て右側にはレンガ造りの旧開拓使函館支庁書籍庫があり洋風の建物が立ち並び異国感溢れる公園です。また、公園内には函館四天王の像があり記念撮影にはおすすめのスポットです。公園から見おろす函館の街は絶景で、こちらもおすすめの撮影スポットです。

３.ハリストス正教会

「ハリストス」とはキリストのことで、週末には美しい鐘の音が鳴り響きます。日本で初めてロシア正教が伝道されたと言われており、そしてロシアの領事館及び礼拝堂としてこの教会が建てられました。国の重要文化財にも指定されています。
残念ながら令和2年12月～令和4年12月まで保存修理のため拝観は停止となっていますが外観は見学できます。海をバックに見る教会はとてもキレイで外国にいるような感覚になります。ここまで大きな教会はなかなか見られないので、元町へ行ったら是非行ってほしいスポットです。

４.外国人墓地

墓地が観光地になるなんて驚きですが、ここの墓地は怖いとか気味が悪いという感覚は全く無く人気の観光スポットです。日本で最初の国際貿易港として栄えた函館は外国人のお墓もたくさんあります。海岸線を見渡せるビューポイントでもあり、天気のいい日には駒ヶ岳等を見る事ができます。

５.茶房　菊泉

大正時代に建てられた日本家屋を再利用した古民家カフェで、洋風な建物が多いこの町では逆に新鮮で魅力があります。店内はカフェとして使用するための改装しかされておらず、歩くと少し「ギッ、ギッ」と音が鳴る床や、ちょっとしたキズやひずみのある窓、障子など、ほとんどが当時のまま。また函館の寒い冬には座敷の中央にある囲炉裏に炭火が焚かれます。1番人気の「とうふ白玉パフェ」は豆腐でできているのでヘルシーなのにしっかりとした満足感。甘い物が苦手なら、函館の郷土料理の「くじら汁」や北海道特有の「甘納豆」を使ったお赤飯がおすすめ。せっかくなので地元の味を楽しみましょう。

６.旧ロシア領事館

明治39年竣工。現在の建物は大火後の明治41年に再建され函館市の景観形成指定建造物となっています。縁取り、窓枠、玄関部分に白の漆喰を使用しており赤レンガの外壁とのコントラストが目を引く印象的な建物です。元町では有名な幸坂の途中にあるので、幸坂の散歩がてら観光してみてはいかがですか？

７.高龍寺

教会が多い元町ですが、素敵なお寺もあります。江戸時代初期に創始されたお寺で、函館では一番古い寺院です。北海道指定有形文化財である「釈迦涅槃図」を保管しているお寺でもあります。異国感溢れる街で日本の文化の良さを再確認できる場所でもあります。

８.中華会館

洋風の建物だけでなく、元町には中華風の建物もあります。しかも純中国様式の建築物は日本では一つしかない貴重な建物で国登録有形文化財となっています。釘は一本も使われておらず、外壁は赤レンガでおおわれているので遠くから見てもとても目立つ建物。残念ながら中の見学はできませんが、外から見学する価値がある建物です。

９.おわりに

せっかく函館へ行ったのなら歴史的重要文化財を見ていかないともったいない！市電の電停から少し歩かないといけないなど、交通の面では不便な所もありますが、のんびり街歩きも旅の楽しみのひとつです。
ほかにも市内には函館観光のおすすめスポットと呼ばれている名所が沢山あり、美味しい海鮮物も食べ歩きができます。
地図片手に自由気ままに歩き回り、自分だけの旅の思い出を探してみてはいかがでしょう。

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