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台湾を代表するパワースポット!台北・龍山寺の見どころ♪

龍山寺(ロンシャンスー)は清時代に建てられた台北最古のお寺で、故宮博物館や中正紀念堂などと並ぶ台北の一大観光名所。地下鉄MRTで台北駅から2駅とアクセスも良く、華麗な芸術作品ともいえるその佇まいと、現地の人々の生活に根づいた信仰心を肌で感じられるのが魅力です。

外国人だけではなく台灣の人々からも絶大な人気を誇る龍山寺、今回はそんな台北のパワースポットを詳しく紹介します!

1.龍山寺とは?

龍山寺

正式名称は「艋舺龍山寺(マンカーロンシャンスー)」。台湾各地に「龍山寺」はありますが、萬華地区にある「龍山寺」が台北最古の寺と言われています。

中国大陸の福建省から人々がに移住してきた当時、生活環境が悪く疫病が流行したため、神のご加護と平安を祈る為に1738年に建てられたのが龍山寺の始まりでした。

龍山寺は伝統的な中国の 四合院宮殿式を採用し、北を背に前殿、本殿、後殿、左右の鐘樓、鼓樓と回廊で「回」の形に構成されています。

道教や儒教の影響も受けていますが基本的には仏教寺院で、本尊には観音菩薩を祀っています。第二次世界大戦中には、米軍の空襲により本殿が全焼する大惨事だったにもかかわらず、この観音菩薩像だけはまったくの無傷だった為、当時観音様のお膝元は絶対安心だと信じられ、空襲の度に人々は龍山寺に集まったと言われています。

その他、地震や台風、火災などにもより何度も破損していますがその度に改修・修復されて来ました。 現在の伽藍(がらん)は1953年に再建されたもので、今も昔と変わらず龍山寺は台灣の人々の心の寄りどころとなっています。

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2.龍山寺のみどころ、仏・儒・道教の神々と龍

龍山寺

龍山寺は、芸術的価値も高く国の二級古跡に指定されています。

晴れた日には、そり返った屋根の上から今にも飛び立ちそうな龍や鳳凰(ほうおう)に注目。色鮮やかな瑠璃細工でできていて、その精巧さは目を見張るものがあります。また正面入り口にある一対の龍柱は台灣唯一の鑄銅製で、柱に巻きつく大龍と細かく表現された神々や動物が素晴らしい必見ポイント。

本殿には、 8頭の龍が螺旋(らせん)状に32組の層をなして輪廻(りんね)を象徴している円形天井があり、一本の釘も使われていないこの匠の技は、国宝にも指定されています。

他にも、みごとな浮き彫りが施された本殿の石柱や、後殿両側に飾られた陶器の壁掛け、石彫刻の窓枠、柱を支える抱鼓石など、龍山寺の名前のとおりあちらこちらに龍の姿がみられます。

龍山寺

龍山寺の本尊は仏教の観音菩薩ですが、奥の後殿には航海の守護女神である媽祖(まそ)、学問の神として文昌帝君(ぶんしょうていくん)、商業の神として関羽(かんう)など、道教、儒教の神や歴史上の人物も合わせて祀られています。

台湾ではこうして多様な神様を一緒に祀っているお寺が良くみられますが、寛大でおおらかなお国柄を表しているようで興味深いところです。月下老人には良縁、 華陀仙師には健康祈願、 註生娘娘には子宝、安産など、現地のようにお願い別にお目当ての神様をお参りすれば、効果も期待できるかもしれません。

3.龍山寺の参拝の仕方

龍山寺

正面右側入口にて、10元でお線香を購入します。

赤い袋には全部で7本のお線香、それは7つの香炉にそれぞれ1本ずつお供えする為。お参りし終わった後に、一本あまった?!なんてことの無いように気をつけましょう。

一番手前の観音炉(観音菩薩)>本殿前の天公炉(天空の神)>後殿に周り向かって右から文昌炉(学問、受験の神)>水仙炉(水を治める神)>媽祖炉(航海の守護神)>註生炉(子宝の神)>關帝炉(商業、お金の神)の順に回ります。

このうち、天公炉だけは入ってきた正面入口にむかってお祈りすることになっています。 特に決まった礼の仕方や作法などはないようですが、お祈りの際にお線香を持つ手はおでこの高さくらいに持つのが普通です。また、混んでいる時間なども人に当たったりしないように、移動の時にもお線香は高めに持つと良いでしょう。

入口付近には、日本語・英語で参拝方法の説明があり、常時ボランティアの方も巡回していて丁寧に説明してくれるので安心です。

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4.台湾式おみくじに挑戦しよう!

龍山寺

台灣のお寺でよく目にする赤い三日月型のおみくじ(筊杯)、正確な引き方はちょっと複雑です。

①筊杯(ジャオベイ)を1セット胸の前に持ち、氏名、住所、生年月日、お願い事を神様に伝えます。
②筊杯を手中から地面に落とします。
③落ちた筊杯の表(平面)裏(ふくらみ)の組み合わせを見て、神様の心意を読みます。

  ・聖杯(裏と表) > 願い事が聞き入れられました
  ・笑杯(両面とも表) > もう一度お願いしてください
  ・陰杯(両面とも裏) > もう一度お願いしてください

※聖杯が出るまで筊杯を落とし続けます。

⑤聖杯がでたらおみくじを引いて、番号を覚えます。
⑥その番号が正しい答えか確認するため、もう一度筊杯を落とします。
⑦聖杯が出たらそれが最終的な答えという意味です。横に設置してある木箱から同じ番号のおみくじを取ります。
⑧笑杯、陰杯がでたらおみくじをひく(⑤)からやり直します。

肝心のお告げは、漢字で書かれているのでなんとなく意味がわかるはず。中国語のみのサービスですが、真剣に神様のお言葉を理解したい人は本殿横の『解籤所』にて、おみくじの解説を聞くこともできます。(基本中国語か英語ですが、運が良ければ日本語を話せる方にあたるかも)

おみくじの右上に書かれている「上上・上下・中中・中下・下下」は日本のおみくじでいう大吉から凶を示しています。上上が大吉・下下が凶になります。

ファイナルアンサーを得るまでに、何度も筊杯を落とす人もいれば、不思議とすんなりと番号をゲットできる人まで様々なのが面白い台湾版おみくじです。

5.龍山寺のおすすめのお土産は?

龍山寺

あまり知られていませんが、 龍山寺の出口付近にはお守りや数珠などを売るコーナーがあり、いつも熱心な地元客で賑わっています。

いかにも中華圏らしい刺繍が施された立体の物やシンプルなお札状まで、お守りの種類はなんと100種類以上!中でも学業祈願・文昌帝君と書かれた学業・受験のお守りや、長寿・平安の字が書かれたものが良く売れているようです。値段も25元からと良心的なので、親しい人へのお土産に良いかもしれませんね。

龍山寺

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6.龍山寺近くのグルメスポット

龍山寺のすぐ近くには、 蛇料理で有名な華西街夜市がありますが、賑わい始めるのは夕方になってから。

今回は日夜問わず営業している2軒を紹介します。

『ローカルもタピオカが違う!と絶賛の清心福全』

龍山寺

星の数ほどあるお茶飲料店の中でも、お茶の香りが良くモチモチのタピオカが特徴の『清心福全』は台湾で1000店舗以上ある老舗です。 季節のフルーツを使ったものや、漢方ゼリー入りも美味ですが、やはり自慢のタピオカを入れたものがおすすめ。

定番の奶茶(紅茶+ミルク)の他、烏龍茶(ウーロン茶+ミルク)や茉莉花茶(ジャスミン茶+ミルク)にタピオカをトッピングしても、スッキリしていて美味しいので、ぜひ挑戦してみてください。

ここのお店に限らず台灣で飲み物を注文する時には氷の量や砂糖の量を調節できますが、氷も甘さも控えめな「少氷、少糖」(シャオビン、シャオタン)が日本人の口には合います。

「清心福全」
台北市萬華區廣州路217號
営業時間 10:00~03:00
電話: 02-2302-6069

『陳記腸蚵專業麵線でB級グルメを堪能 』

龍山寺

早朝から夜遅くまで絶えないお客さんがその美味しさを証明する台湾式ソーメンのお店。

クセのないホルモンと、大粒プリプリの牡蠣がたっぷり入り、ニンニクとダシの効いたトロトロのスープが食欲をそそります。常に手早くグルグルとかき回している鍋でぐつぐつ煮られたソーメンがお椀いっぱいに盛られてでてくるので、火傷に注意。テーブルの黒酢と唐辛子を加えると、またさっぱりとして何杯でもいけそうです。

ホルモン入り、牡蠣入り、ミックス、素麺の4種類から選べて、値段は素麺が40元、その他は小60元、大70元。(大で小の1.5倍程度。小でも大人が結構お腹は満たされる量です!) 行列ができていることが多いですが、回転が速いのでそれほど待ち時間は長くありません。

「陳記腸蚵專業麵線」
台北市和平西路166號
営業時間 6:30 ~19:30 (月第2 & 4 週日休息)
電話: 02-2304-1979

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7.龍山寺へのアクセス・おすすめの訪問時間は?

龍山寺

龍山寺へは地下鉄MRTの利用が便利です。
バスやタクシーでも行けますが、このあたりは夜になると渋滞することもあるので注意が必要です。

地下鉄MRTの板南線「龍山寺駅」1番出口から徒歩1分。
・台北車駅から2駅(6分、20元)
・忠孝復興駅から5駅(11分、25元)

タクシーの目安
・中山地区から約15分、120~150元
・松山空港から約25分、220~260元
・台北101から約35分、250~300元

龍山寺

龍山寺の解放時間は6:00~21:45。
早朝と閉館直前以外はいつでも多くのひとで賑わっています。

昼間の観光コースにとりいれるのも良いですが、夕方からもまたオススメ。

正面のおおきな提灯にあかりが灯り、仕事帰りの参拝客の賑わいと夜空に煙るお線香で、お寺の中はちょっとした縁日のような雰囲気です。

また、旧暦大晦日の夜には108の鐘をならして新年を祝う儀式が、旧暦1月15日には神話を表現した巨大ランタンを展示するイベントなどが行われています。

8、おわりに

龍山寺

毎年たくさんの外国人観光客が訪れる龍山寺ですが、それでも圧倒的に多いのが現地ローカルの参拝客です。

もともと信心深い台灣の人々ですが、彼らにとっても龍山寺は特別なところ。 お年寄りだけでなく、10代~20代の若い人が真剣な面持ちでお祈りしている姿に少し驚くかもしれません。

仕事や恋愛、健康についてなど悩みごとや迷いごとがあれば、「ちょっとお寺に行ってくる」というのが台灣スタイル、そこには問題から逃げず真剣に考え自ら解決しようする前向きな気持ちも感じられます。

全国のお寺の中でもとくに愛され親しまれている龍山寺では、芸術的、歴史的な魅力だけでなく、多くの人々の信仰心や熱気から生まれたポジティブなエネルギーを感じることができるはずです。

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