水牛車で行ける由布島の亜熱帯植物園
石垣島が日本で最も人気のある観光地になり、その余波で八重山諸島の離島にも注目が集まっています。
特に印象的なのは、海を渡る水牛車でおなじみの由布島。一度はあの水牛車に乗ってみたいと思いませんか。
由布島の歴史
もともと無人島でしたが、竹富島から西表島に通い農耕をしている時、島民はマラリア蚊がいない由布島に泊まりました。やがてマラリアが根絶され、パイナップルやさとうきび産業が始まり、定住者が増え集落は商店や小学校ができるほど栄えました。
しかし海抜1.5mの由布島は台風に弱く、昭和44年の大型台風が島を襲い、壊滅的な被害を受けました。ほとんどの島民は西表島に移っていきましたが、西表正治おじい夫婦だけは残り、南国の楽園を夢見てヤシや花を植え続けていったそうです。
そして10年後、とうとう由布島亜熱帯植物園が開園されました。ヤシの林の中に、見たことも無いような美しい花が咲いたそうです。
さらに平成2年、水牛車を映した印象的な明電舎のコマーシャルで、由布島ブームが起きました。明電舎は由布島の電化に尽力した会社です。
島民は、何度も台風の被害にあいながらも、そのたびに復興していきました。レストラン、蝶々園、ブーゲンビリアガーデン、貝の館などの施設が次々とでき、今では大人気の観光地となっています。
由布島
人口より水牛の数の方が多い由布島。遠浅の海を水牛車で渡っていく様子が有名ですが、干潮の時は車や徒歩でも渡れるんです。
水牛車の船頭は島の話をしたり三線の伴奏で沖縄の歌を歌ってくれたりします。のんびりした水牛車と島時間、美しい植物と咲き乱れる南国の花、心癒やされる魅力的な島です。
水牛車待合所
パーラーが併設されており、ブルーシールのアイスクリーム、島のフルーツが販売されています。水牛車は30分おきに出ているので、スケジュールに合わせてゆっくり園内を回ることができます。
水牛の池
水牛のお休み処。池に浸かって休んでいる水牛が気持ち良さそうにしていたり、かわいい子牛も見られます。
由布島の水牛の先祖は台湾から来た「大五郎」と「花子」。2匹の記念碑がありますのでぜひ探してみてください。
蝶々園
オオゴマダラが飛び回っている温室です。うわさの黄金色のサナギが見られ、係員がどこにサナギがあるのか、教えてくれます。黄金色のサナギは、想像以上の輝きです。
貝の館
夜光貝や黒蝶貝、ミミ貝、タカラ貝、オウギ貝、シャコ貝など、近海に生息している多種類の貝を展示しています。
レストランと売店
八重山料理を中心とした食事とお弁当がいただけます。お土産品が充実していて、Tシャツ、キーホルダーなどのほか、由布島の果樹園で採れたフルーツを直売しています。
他には牛のふんを描いた「ウン付きタオル」や水牛の角の加工品など、由布島ならではの水牛に因んだお土産もあります。
旧校門跡
島が栄えていた時の小学校の校門は、島の歴史とこの門に込められた島民の心を感じます。
由布島の井戸
海抜1.5mですが、1mほど掘ると真水が湧き出します。水道が引かれるまで島の生活を支えてきました。
マンタの浜
マンタのオブジェが飾られたマンタの浜。ここからは小浜島、黒島、石垣島などが望めます。目の前のヨナラ水道はマンタの通り道です。
近くにあるお洒落な「由布茶屋」は、本格的なコーヒーと手作りケーキ、マンゴーや黒糖、泡盛、シークアーサーなどのジェラートが美味しいお店で、八重山の食材にこだわって作っています。
子供の広場と動物園
木陰に子供の遊具がいくつか置いてあります。小さな動物園では、イノシシやポニー、ヤギ、リスザルなどと触れ合えます。
園内では、ガチョウやバリケン、烏骨鶏などが飼われていて、あちこちに水牛やジンベイザメ、マンタなどの動物のオブジェが置いてあります。
ブーゲンビリアガーデン
色とりどりの南国の花ブーゲンビリアが、30本以上咲き乱れる広場です。
園内は、ハイビスカスやアリアケカズラなどが1年中咲き、季節ごとに、オオバナソシンカの紅紫色の大きな花、オオベニゴウガンの綿毛のような紅色の花、ナネセンナの黄色の花などが咲いています。
アクセス
石垣島離島ターミナルから西表島大原港行きの高速フェリーで、30分。大原港からはバスに乗り、「由布島水牛車乗り場」下車し、水牛車で15分かけて渡っていきます。
まとめ
植物園として手を加え整えられた由布島と、手つかずの豊かな自然がある西表島。セットで楽しむのがおすすめです。(画像は写真ACより)
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