五代友厚誕生地に広場完成 ディーン・フジオカさんも祝辞
命日の9月25日に完成式典
明治時代の偉人、五代友厚誕生の地の整備が完了し、広場が完成。命日の9月25日に、地元住民らを集めた完成式典が行われた。広場は、鹿児島市長田町の城山トンネルの真上にある住宅街の中に位置している。
五代友厚とは
五代友厚は、明治時代に大阪商法会議所(現・大阪商工会議所)の初代会頭を勤めていた人で、NHKの朝ドラ「あさが来た」に登場したことで、一躍名が知られるようになった偉人。
オランダ士官から航海術を学び、薩摩藩のため上海に渡って船を買いつけたり、薩摩藩遣英使節団として欧州を巡ったほか、薩摩藩の会計係として活躍し、長崎に日本初の西洋式ドックを建設したりと、薩摩藩の近代化に大きく貢献。
その後も大阪で明治新政府の重要人物として、大阪に造幣局を誘致し、初代大阪税関長となったり、大阪株式取引所、大阪商法会議所などを設立。大阪経済界における重鎮の一人となった人物。
市が約1000平方メートルを整備
これまで五代友厚誕生地は、石碑と案内板が長田町の道路脇にあるのみだったが、鹿児島市が五代の功績を広めるべく誕生地の整備を実施。隣接する市有地およそ1000平方メートルを、総事業費およそ3500万円をかけ整備。
石碑の移設及び案内板の新調を行い、観光客や地元住民の憩いの場として利用してもらうため、新たにベンチなどを設置している。
五代を演じたディーン・フジオカさんも祝辞
式典には、地元住民約100人などが参加。市の消防音楽隊が「あさが来た」の主題歌を演奏するなどして盛り上げた。「あさが来た」で五代友厚を演じたディーン・フジオカさんがビデオメッセージで祝辞を贈り
「五代さんと出会って人生が大きく変化した。来年は伺わせていただきます」
とコメントしていた。