日本で最も多い「八幡さま」の総本宮・宇佐神宮、11月23日に新嘗祭
宮中においても行われる新嘗祭
大分県宇佐市の宇佐神宮は、11月23日、新嘗祭を執り行う。
新嘗祭は、一年の収穫を神々に感謝する祭であり、宮中においても行われることで知られる。宇佐神宮の新嘗祭では、多数の参列者のもと、神前に新穀が供えられる。
全国4万の「八幡さま」の総本宮
「八幡さま」として多くの人々に親しまれている八幡神は、祀る神社が日本において最も多いとされている。全国には約11万もの神社が存在するが、八幡神を祀る社は4万600社にもおよぶという。
宇佐神宮は、この4万社あまりある「八幡さま」の総本宮にあたる。祭神である八幡大神は、応神天皇の神霊。応神天皇は、大陸の文化と産業を輸入し、新しい国づくりを行った天皇として知られる。応神天皇の神霊は、西暦571年に初めて宇佐の地に降臨。そして725年には、現在地に御殿が建造され、八幡神を祀るようになった。これが宇佐神宮の創建とされている。
新穀が供えられると共に、感謝の祝詞を奏上
八幡信仰は、仏教文化と日本固有の神道を習合した「神仏習合」の信仰とも考えられている。その信仰の歴史は極めて長いものであり、宇佐神宮にも神事・祭・建造物・宝物などにその面影は今も残っている。
11月23日の新嘗祭では、新穀が供えられると共に、感謝の祝詞が奏上される。