「かんむり嶽参り」伝統の復活と住民の幸福や発展を祈る秋祭り
冠嶽山鎭國寺頂峯院の年中行事
2016年11月23日、鹿児島県いちき串木野市の冠岳花川砂防公園一帯で「かんむり嶽参り」が行われる。「冠嶽(かんむりだけ)」は同市にそびえる連山の総称。特に東嶽、中嶽、西嶽は冠嶽三山として昔から人々の崇敬の対象となっていた。
一説には、秦の始皇帝の名で不老不死の薬を探しに旅をしていた徐福が、帰ることを断念し冠をこの山に留めたことから冠嶽山と呼ばれるようになったという。
毎年にぎわう秋のお祭り
「かんむり嶽参り」は伝統の復活と住民の幸福や発展を祈る秋の祭り。冠嶽山柴燈護摩供養、冠嶽神社大祭、かんむりだけ山市物産展で構成され、毎年多くの人々で賑わう。当日の収益金は全て社会福祉に寄付されている。
かんむりだけ山市物産展は午前9時から開かれ、地元特産品等の店が数多く並び、郷土芸能などの催し物も盛り込まる。竜踊り奉納は迫力があり、秋の風物詩となっている。
公園周辺も見どころ満載
花川砂防公園は中国風にデザインされた公園で、年代橋と呼ばれる石橋や、水鏡、多目的広場などがある。周辺には市街地から東シナ海まで見渡せる冠岳展望公園や、冠岳温泉、中国風庭園の冠嶽園などもあり四季折々の自然が楽しめる場所である。11月下旬からは紅葉が見頃となるのでドライブにもちょうど良い。