「海の紅葉」?!有明海沿いに広がるシチメンソウライトアップ
シチメンソウのライトアップ
佐賀県の東予賀海岸に広がるシチメンソウが10月下旬から紅葉し始める。11月にピークを迎え、海岸沿いは鮮やかな赤紫色に染まる。「海の紅葉」と呼ばれ、山で見る紅葉とはまた異なる趣を持っている。海と紅葉を一度に眺めながら歩くことができる場所だ。
紅葉のピークが予想される10月29日から11月6日まで、18時から20時はシチメンソウがライトアップされる予定。有明海に沈む夕日とともに眺める赤い絨毯はまた格別である。海岸堤防上には展望台があり、シチメンソウの群落や干潟が一望できる。
海岸に広がる紅葉
シチメンソウは海辺などに群生する遠征植物で、西日本の干潟に多い。この「東よか干潟」は平成27年にはラムサール条約湿地に登録された。引き潮のときには、遊歩道からカニやトビハゼなど多くの生き物も観察できる。また渡り鳥のシギやチドリ類の飛来数が日本で最も多いことでも知られている。
1987年に開催された全国植樹祭に出席していた昭和天皇が、東与賀海岸を訪れシチメンソウに深く興味を示したことで多くの人に知られることとなった。それまでは地元でも注目されていなかったのだ。その後はシチメンソウを育てる会が発足し、佐賀県の「22世紀に残す佐賀県遺産」にも認定された。