【富貴寺】神仏習合の聖地で紅葉を愛でる
目もくらむイチョウの絨毯
大分県豊後高田市、国東半島の「富貴寺」が紅葉シーズンを迎える。
国東半島は日本古来の山岳修行の霊地としての地域で、仏教が伝わった奈良時代に神仏習合という日本固有の信仰文化が生まれた場所でもある。
富貴寺は8世紀前半に創建され、その後平安時代に宇佐神宮の氏寺として天台宗の寺院になったと伝えられる。
宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺金色堂と並ぶ日本三大阿弥陀如来堂の一つに数えられ、本堂は九州最古の木造建築として国宝に指定されている。
九州では珍しい平安建築様式で、堂内には極楽浄土の世界を描いた壁画が今も残っている。
境内にはイチョウの大木があり、11月下旬には落葉により本堂の前は黄色の落ち葉で覆われる。
この時期は周辺のモミジの木々も紅く染まり、そのコントラストの美しさを求めて多くの見物客で賑わう。
住 所:大分県豊後高田市田染蕗2395交 通:【電車】JR宇佐駅から車約35分 【車】東九州道宇佐ICから国道10号・213号・県道34号線経由約40分、大分道速見ICから約30分