神秘あふれる和布刈神事 1月28日に開催
比賣神社を祭る和布刈神社
福岡県の和布刈神社(めかりじんじゃ)では、2017年1月28日(土)に和布刈神事が行われる。
同神社は、九州の最北端にある神社で、関門海峡に面して社殿がたっている。
和布刈神事は、神社創建以来続いている神事で、福岡県の無形民俗文化財にも認定されている。
和布刈神社は西暦200年ごろに創建されたため、その歴史はかなり長い。
神の依代?ワカメを献上する神事
この神事は旧暦の元旦に毎年行われ、神前に供えられるものは、干潮の海で刈られたワカメである。
これを特殊神饌(とくしゅしんせん)である「福増(ふくそう)」「歯固(はがため)」「力餅(ちからのい)」 と共に神前に供えて祭典を行い、明け方近くになると全ての行事が終わるというものだ。
これは、かつて朝廷や領主にワカメを献上していたことが由来だ。
ワカメを献上していたのは、ワカメには万物に先んじて芽を出し自然に繁茂する性質があるので幸福が発生し、ワカメは神の依代だと言われていたことからだった。
この神事は、戦後になるまで拝観することが縁起悪いとされていたことのなごりから、現在でも神事の全てを見ることができない。
このような神秘な神事を年の初めから拝観しに行くのはいかがだろうか。