佐賀城本丸歴史館、特別展「葉隠と忠臣蔵-天下泰平の武士道-」開催
葉隠成立300年記念
佐賀県立佐賀城本丸歴史館は、11月11日より葉隠成立300年記念特別展『葉隠と忠臣蔵-天下泰平の武士道-』を開催する。
本年2016年は、享保元(1716)年に『葉隠』が成立して300年目の節目にあたる。同展覧会はこの300周年を記念し、葉隠が説き忠臣蔵が表象した泰平の世における「武士道」について紹介するというもの。
佐賀城本丸御殿の一部を忠実に復元
佐賀城本丸歴史館は、佐賀城本丸御殿の一部を忠実に復元する形で佐賀城跡に建てられている。同館は、日本で初めて本丸御殿を復元した建築物であり、木造復元建物としては日本最大級の2500平方メートルを誇る。
同館の館内では、時代を先導した「幕末・維新期の佐賀」をテーマとして、佐賀城の復元や幕末・維新期を先導した佐賀藩の科学技術、佐賀が輩出した偉人について紹介している。また、45メートルも続く畳敷きの長い廊下や320畳の大広間が広がり、心地よい「和」の空間を体感することも可能となっている。
泰平の世における「武士道」に迫る
『葉隠』とは、山本常朝の談話を田代陣基が筆録したものであり、「武士道の書」として知られる。『葉隠』の成立と同時期に「赤穂事件」が起きているが、両者の主君への忠義を尽くす「かたち」には大きな隔たりがあることと同館は着目。同展覧会では、『葉隠』成立の歴史的背景と赤穂事件を対比することで、泰平の世における「武士道」がどのようなものであったのかに迫るとしている。
『葉隠と忠臣蔵-天下泰平の武士道-』は、2016年11月11日より2017年1月15日まで、佐賀城本丸歴史館の特別展示室にて開催。
(画像はプレスリリースより)