神楽で年越し。大晦日、大分県中津市の若旗神社で植野神楽奉納
燠の火の上を素足で歩いて渡る
大分県中津市の若旗神社では、12月31日、植野神楽の奉納が行われる。
植野神楽は、47番の神楽からなり、豊前神楽の中で最も多様で古い形式を残した神楽。特に湯立神楽は、燠の火の上を素足で歩いて渡る様子が圧巻だという。
黒田官兵衛の陣になった若旗神社の台地
若旗神社は、野仲氏により鎌倉・鶴岡八幡宮より勧請された八幡神が、今津浦に到着して初めに一泊した地に創建された。
慶長5年9月には、石垣原の合戦で勝利した黒田官兵衛が、小倉に攻め上がる途中に弓二張を奉納したとされる。また犬丸城攻めの際には、若旗神社の台地が黒田の陣になったと考えられている。
22:00より翌3:00頃まで
植野神楽は、豊前岩戸神楽の本流であり、若旗神社・秋満社家伝承の伊勢神楽を源流とする神楽。神社の祀官であった「秋満土佐守藤原外記」が民衆化したものとされ、明治以降は社家外に伝習したという。大分県の無形民俗文化財に指定されており、毎年4月29日の春祭りと大晦日に奉納される。
若旗神社での植野神楽奉納は、12月31日の22:00より翌3:00頃まで開催。
(画像は中津耶馬溪観光協会の公式ホームページより)
外部リンク
植野神楽 - 中津耶馬溪観光協会
http://www.nakatsuyaba.com/docs/2015112500018/植野神楽(県指定無形民俗文化財・12月) - 大分県中津市公式観光サイト
http://www.city-nakatsu.jp/kankodocs/2013080500030/