神武天皇「神の井」伝説と結びつく神秘の炎。大入島トンド火まつり、開催
10メートルを超す高さの「トンド」を燃やす
大分県佐伯市の大入島では、2017年1月14日、『大入島トンド火まつり』が開催される。
この催しは、10メートルを超す高さの「トンド」を燃やし、無病息災を祈願するというもの。神武天皇の「神の井」伝説と結びつくものともされている。
東征の際に大入島へ立ち寄った神武天皇
大入島は、佐伯湾に浮かぶ人口およそ1000人の島。上空から眺めると、その形はひょうたん形であり、中央西側にポンツーンが位置する。
島の北端近くに位置する日向泊には、神武天皇ゆかりとされる「神の井」がある。神武天皇は東征の際にこの大入島の日向泊へ立ち寄り、島に水がないことに心を痛めたという。そして弓矢で海岸を掘ると、「神の井」の清水が湧き出したという故事が伝えられている。
神秘的な炎の世界を生み出す
『大入島トンド火まつり』は、大入島へ立ち寄った神武天皇が改めて船出する際、近在の人々が航海の安全を祈り、心を込めて焚き火をしたという伝説から始まったとされる催し。夜の闇の中で巨大な「トンド」が燃える様は、神秘的な炎の世界を生み出すという。
当日は、大入島中学校生徒による「神の火」のリレー、島の子太鼓、佐伯神楽などが行われる予定。『大入島トンド火まつり』は、1月14日、大入島中学校グラウンドにて午後7時より開催。
(画像は佐伯市観光協会オフィシャルサイトより)