独創的な現代彫刻家!アニッシュ・カプーアとインドのカタチ
深遠なる意識の世界へといざなう
2017年1月2日(月)から5月9日(火)まで福岡アジア美術館アジアギャラリーで「アニッシュ・カプーアとインドのカタチ」が開催される。
福岡市美術館が所蔵する初期の代表作とドローイングにあわせ、発想の源でもあるインドの宗教美術と、それらと呼応する抽象的なカタチの数々を紹介する。
視覚認識や空間概念を揺さぶる
アニッシュ・カプーアは1954年インド・ムンバイ生まれ、現在はロンドンを拠点に活動する。
1991年にターナー賞を受賞。2012年ロンドンオリンピックの際には記念モニュメント「オービット」を設計し、昨年はフランスのヴェルサイユ宮殿で個展を開催する。
日本では金沢21世紀美術館で、コンクリートの壁面に黒い楕円形の深淵を描いた作品が恒久設置されている。また東北地方を巡回する可動式コンサートホール「アーク・ノバ」のデザインを手がけた。
ステンレス、漆、大理石、ワックスやコンクリートなど様々な素材を使用し、シンプルなフォルムのなかに深い精神性を表す作品が特徴である。一つの作品に「物質と非物質」、「明と暗」など二重の意味合いを持つ。相反するテーマの意味は百聞は一見に如かずだ。