九州歴史資料館で祭祀(さいし)用「赤い土器」を展示中
開催の要項
九州歴史資料館(福岡県小郡市三沢5208-3)第1展示室では、期間2016年11月23日(水)~2017年1月15日(日)で、特集展示「赤い土器―弥生時代の甕棺墓(かめかんぼ)祭祀と丹塗磨研(にぬりまけん)土器―」を行っている。
開催時間は、09:30~16:30(入館は16:00まで)。料金は、一般200円、高大生150円で、中学生以下、満65歳以上、障がい者等とその介護者1名は無料(土曜日は高校生も無料)だ。
また休館日は月曜日。ただし月曜が祝日または振替休日の場合は開館し、その翌平日が休館となる。年末年始の休館は12月28日~1月4日。
(画像は「展示案内|九州歴史資料館」より)
展示内容
福岡県筑前町出土の「栗田(くりた)遺跡祭祀遺構出土土器」は、祭祀に使用された美しい「赤い土器」群の展示を行っている。
これらは平成6年に国の重要文化財に指定されているが、これまで展示が困難であった「大型甕棺(かめかん)」の長期修理が終了したことを記念しての展示となる。
今回の展示では修復された甕棺の他、同遺跡出土の丹塗磨研(にぬりまけん)土器群、さらには栗田遺跡周辺の同時代の遺跡から出土した祭祀土器などを一挙に展示する。
栗田遺跡と出土土器
展示されている土器群は、弥生時代中期の祭祀土器である。
これらを出土した栗田遺跡は、昭和48年に調査が実施され、甕棺72基、祭祀遺構8ヶ所が検出された。
特に祭祀土器は、精製された胎土(たいど)で赤色に塗られ磨かれた丹塗磨研土器の高杯(たかつき)・壺(つぼ)・椀・甕(かめ)・大形筒型器台等が出土した。