いざユネスコ登録へ!「八代妙見祭」今年も開催
11月22日・23日、「八代妙見祭」開催
九州三大祭のひとつ、「八代妙見祭」が今年も11月22日・23日に開催される。
「八代妙見祭」は、八代の城下町を治めてきた歴代城主のもとで発展した大規模な行事。九州南部を代表する都市祭礼の一つとして約380年の伝統がある。
長崎「諏訪神社おくんち」(10月7日~9日)、福岡「筥崎宮放生会(はこざきぐうほうじょうや)」(9月12日~18日)と並んで九州三代祭のひとつとされている。
約6kmを練り歩く、豪華な行列が見所
八代妙見祭は、その前週に開催される「浅井神社大祭」の獅子組・神馬のお祓いを起点とし、22日は八代神社(妙見宮)より塩屋八幡宮への「お下り」行列、塩屋八幡宮においての「着輦祭(ちゃくれんさい)」を経て、23日に塩屋八幡宮から浅井神社へ戻る「お上り」行列が行われる流れとなっている。
行事のメインは23日に行われる「お上り」行列で、市中心部の塩屋八幡宮から八代神社までの約6kmの道程を、獅子を先頭に花奴や鉄砲隊、神馬、神輿、笠鉾、亀蛇、飾馬など多彩な出し物から構成される行列が賑やかに練り歩く。
伝統を受け継ぐ豪華な行列が、12月にユネスコ登録予定
この妙見祭の行列の起源は江戸時代の前期とされ、その豪華な行列姿は絵巻にも残っている。
妙見祭の神幸行列は、1960(昭和35)年には熊本県指定無形民俗文化財に指定、2011(平成23)年3月には「八代妙見祭の神幸行事」の名称で国指定重要無形民俗文化財に指定された。現在では「ふるさと創生事業」として行幸行列の復元・修復等が行われるなどして、古くからの豪華な行列が再現されている。
今年12月頃には、ユネスコ無形文化遺産登録の動きもある。今年4月以降の地震・豪雨災害もあり、その復興のPRとしても、このユネスコ登録は大きな意味を持つと地元では言われており、そのための行事の啓蒙・PR活動等が活発に行われている。
(画像はホームページより)