利尻島・礼文島の名産のウニ、どこで食べられる?
北海道には、海鮮や野菜、スイーツなど数多くの味覚があります。中でもウニは、国産ウニの約4割が北海道産と言われる名物の一つで、日本最北の島で獲れるウニの味は格別で多くの観光客が舌鼓を打っています。今回は、利尻島と礼文島で獲れるウニと美味しいウニが食べられるお店を紹介します。
北海道の海には、ウニの餌となる日高昆布や羅臼昆布、利尻昆布などの高級な昆布が豊富です。その昆布を多く食べて育っている北海道のウニは美味しいと言われています。
また、ウニをキレイな状態で長持ちさせるには、食品添加物の「ミョウバン」が使われることが多いのですが、このミョウバンを使うとウニに苦みが出てしまい、本来の甘みがなくなってしまいます。北海道の海沿いで食べる獲れたてのウニは、新鮮で本来の美味しさを教えてくれます。
北海道では、エゾバフンウニとキタムラサキウニが獲れますが、地域によって獲れるウニが違います。
えりも町や釧路方面、根室、羅臼町などでは、エゾバフンウニ。積丹や小樽、函館、稚内市、増毛町では、キタムラサキウニです。そして、両方のウニが獲れる場所が利尻島や礼文島、函館市南芽部地区です。
エゾバフンウニとキタムラサキウニは、どのような違いがあるのでしょうか。
エゾバフンウニ
6月から8月末まで旬のエゾバフンウニは、キタムラサキウニに比べて弱く希少価値が高いとされています。外見はトゲが短く、中身が濃いオレンジ色のエゾバフンウニは、コクがあり濃厚な味を楽しめます。
キタムラサキウニ
安価で癖もなく食べやすいキタムラサキウニは、多くの人に好まれています。外見はトゲが長く、中身が黄色のキタムラサキウニは、漁期が4月から9月と長いのが特徴です。
味も見た目も違うエゾバフンウニとキタムラサキウニは、利尻島と礼文島で食べ比べることができます。
ウニの産地、利尻島や礼文島ではウニをどのように食べているのでしょうか。
生ウニ
獲れたてのウニは、生で食べるのがおすすめ。利尻島や礼文島のウニは、ミョウバンを使用せず塩水に浮かして保存しています。
ウニの土瓶蒸し
新鮮なウニを利尻昆布だしで蒸した料理です。利尻島や礼文島のウニ料理コースに入っていることが多く、一度食べるとその美味しさに驚きます。
ウニ丼
ウニ独特の風味が味わえる丼で醤油をかけずに食べると美味しさが際立ちます。礼文島はウニ丼発祥の地とも言われています。
キタムラサキウニの漁は、5月の連休明けから操業します。エゾバフンウニは、6月中旬頃ですが、いずれも漁業協同組合が操業の日程や漁獲高を決定します。漁獲量が予定に達すると漁は終了しますが、毎年8月頃までは操業しています。
どちらのウニも美味しく食べられる時期は、産卵が始まる前の7月初旬から中旬がおすすめです。
ここでは、利尻島と礼文島で美味しいウニ料理が食べられるお店を紹介します。
さとう食堂(利尻島)
北海道ミシェランガイドにも掲載されたほどの人気店です。ウニ丼の他にウニラーメンもあります。
【所在地】北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字港町
【電話番号】0163-82-1314
【営業時間】6月~9月 8:00~17:00 5月、10月 8:30分~15:00
【営業期間】5月~10月
食堂丸善(利尻島)
全国ご当地どんぶり選手権で2年連続のグランプリを獲得したうにめし丼が味わえる店です。
【所在地】北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字港町鴛泊フェリーターミナル2階
【電話番号】0163-82-2822
【営業時間】11:00~15:00(日によって変動あり)
海鮮処かふか(礼文島)
漁業協同組合が営業しているので、新鮮なウニ丼が期間限定で楽しめます。
【所在地】北海道礼文郡礼文町大字香深字トンナイ558-1
【電話番号】0163-86-1583
【営業時間】11:00~15:00、17:00~21:00
【営業期間】5月1日から10月中旬
北海道でも、道北にある利尻島と礼文島は、風光明媚な観光地だけでなく、絶品のウニ丼が食べられる場所です。礼文島のうにむき体験センターでは、自分でむいたウニをその場で食べることもできます。ご当地ならではの美味しいウニを心行くまで味わってみましょう。
(画像は写真ACより)