社員旅行で垣間見える！会社の理念や風土を社員旅行からくみ取ろう

各企業のホームページには、会社としての軸と言える「企業理念」が掲載されています。企業理念は、日々の業務の行動指針とも言えますが、社員が企業理念に基づいて行動することによって、企業ならではの風土が生まれやすくなります。

また、企業の理念や風土に基づいた行動は、日々の業務においてはもちろんのこと、社員旅行においても見られやすくなります。企業の理念や風土を、社員旅行からくみ取ってみてはいかがでしょうか。

日頃から経営理念を念頭に置き、それを意識した行動をとっていると、自分では意識しなくても、自然と経営理念に基づいた行動をとっていることがあります。

例えば、ある企業の経営理念が「世のために、そして人のためになる事業を展開する」という内容であるとしましょう。

「世のため人のため」という内容が含まれた経営理念である場合、常に顧客のニーズを考える習慣が身につきやすくなりますが、このような習慣を持っていると、旅行先でも常に相手の立場を考えた行動をとりやすくなります。

例えば、社員旅行にアメを1袋持って行くとします。バスでの移動中に、隣に座っている人にアメをあげると喜ばれるほか、車酔いが心配な人にアメをあげると、その人はアメをなめることでその人は車酔いしにくくなるので、ちょっとした心遣いをうれしいと感じることでしょう。

上記の例はささいなことではありますが、経営理念の考え方が身についていれば、社員旅行中であっても経営理念をベースにした行動をとりやすくなると言えそうです。

また、社員旅行先では、会社の風土に基づいた行動をとりやすくなります。

例えば、会社の風土として、「和を大切にする」という雰囲気があるとしましょう。そのような雰囲気の会社である場合、「和を大切にする」という考え方から、社員旅行をきっかけとして面識のない他部署の社員と積極的にコミュニケーションをとることが考えられます。

逆に、コミュニケーションを持ちかけられた側としても、「和を大切にする」という考え方から、相手の話に耳を傾けつつ、自分からも話を切り出すかもしれません。

そして、懇親会の場では、社員同士が親睦を深める機会ととらえて、お互いに言葉をかけたりコミュニケーションをかわしたりしながら、存分に楽しみやすくなります。

会社が持つ風土は、社員旅行のように日常的な業務から離れた場合においても、十分に感じられるのではないでしょうか。

そのほか、社員旅行に参加した社員が企業の経営理念に基づいた行動をとっていれば、旅行先においても適切な対応をしやすくなります。

例えば、社員旅行先でもあらゆる気配りを忘れないことがあげられます。研修旅行として日頃の業務に関連する施設の見学を行う場合がありますが、そのときは、施設の見学を了承した人に対して、感謝の気持ちを持って接することでしょう。

また、観光地を訪れた場合は、観光地を保護するために最低限のマナーを守ったうえで、観光地から学ぶ、という姿勢で観光地を見学するのではないでしょうか。

そして、旅行先の宿泊施設で快適に過ごせたならば、社員旅行が終了した後、幹事は社員を代表して、その宿泊先に対してお礼のメールを送ることでしょう。このことは、快適に宿泊できたという感謝の気持ちがあるからこそできることです。

このように、社員旅行においては、企業の経営理念や企業風土に基づいた行動を、自然な形でとっていることが理解できるのではないでしょうか。日頃から企業理念を意識した行動をとるように心がけたいですね。

（画像は写真ACより）

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